水難救助隊員向け潜水技術研修

潜水技術研修 開催

一般社団法人 海中技術研究開発センター(代表理事 慶松亮二氏)が消防の水難救助隊員向けに開催してきた「救難潜水技術研修」を、令和4年4月より、当法人が引き継いで開催することとなりました。
令和2年より当研修に当法人の救助員を講師として派遣してきましたが、令和4年から慶松氏を当法人の潜水技術研修部門の部長として迎え入れ、当法人の救助経験の豊富なベテラン救助員たちが講師を務めることで研修を進めています。
毎年10月に6日間の日程(2024年は10月7日(月)~12日(土))で定期的に「基礎コース」を開催していますが、リクエストでの開催や「上級コース」及び「応用コース」の開催も可能ですので、お問い合わせはお気軽に下記までお願いいたします。

救難潜水技術研修スタッフ 紹介

【潜水技術研修部】

慶松 亮二

1944年生まれ
1960年(16歳)からダイビングを始める。
1963年ころから定置網補修ダイバー
1969年からコマーシャルダイバー
1969年ケイマツダイビングサービス創業
1970年NAUI指導員認定を受ける
1970年有限会社ケイマツダイビングサービス設立(工事部/ダイビングショップ/指導部)
1971年日本赤十字社水上安全法及び救急法指導員
日本赤十字社神奈川県支部のアクアティックスクール講師
1973年NAUIインストラクタートレーナー
以後一貫して潜水工事/指導/販売などの業務に従事
テクニカルダイビングスクール主宰(1976年~1979年)
近年は潜水事故撲滅をライフワークとして活動を続ける

救難潜水技術研修 お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ  【事務局】  事務局長 苅部 徹 0557-51-6888(Keep Smiling !内)

正しい潜水技術と知識を備えた水難救助隊員を養成します

活用できる技術レベルの高い救難潜水技術研修

認定NPO法人アンダーウオータースキルアップアカデミーは平成28年より静岡地区水難救済会 静岡広域DRS救難所として、伊豆半島を中心に年間12~16件の水難事故発生時に出動して、関係機関と協力して水難救助活動を行っています。
さらに日頃から水難事故に備えて地区消防署、海上保安庁、警察、水難救済会救難所、地区漁協と共に定期的に水難救助訓練を行い、その技術レベルは大きな信頼を受けています。
また、講師を務める当救難所の救助員は様々なレジャーダイビング指導団体(テクニカルダイビングも含む)所属のコースディレクター・インストラクタートレーナーが多く、指導経験が豊富な者が多いのも特徴です。
これらの経験を活かし、当研修を通して水難救助に係る実践的知識及び 技能の習得を皆様に提供しています。

救助機関の現役の水難救助隊員だけでなく、既に入隊が決まっている方も参加していただけます

受講される方のレベルに応じて適切な知識とスキルを身に着けていただけるよう研修を開催してますので、より技術レベルの高い潜水技術を学びたい水難救助隊員として日々活動している方、また既に入隊が決まっている方、これから新たに水難救助隊を立ち上げて、そこで活動を予定されている方にも参加していただけます。

基礎コースの研修内容

研修は、座学と実技を連携して行う為、技術の裏付けとなる知識も理解していただきながら、スキルの向上ができるような構成になっています。安全に潜水捜索・救助を行うためにはレジャーダイビングの範囲以上の知識と技術を定着させることが必要となります。

学科研修

「潜水技術研修」マニュアルを使用して合計20時間以上の座学を行います(プールサイドでの講義時間も含みます)。

内容: 潜水の歴史・分類・安全、潜水科学(物理基礎、潜水物理、海洋学、海洋生物、潜水生理学、潜水障害)、潜水技術、潜水機材
内容は50年以上にわたる潜水指導の粋を集めたものとなっております。

潜水という活動に絶対の安全というものはありません。ヒヤリハットを極力減少させ、起こりうる万一の芽を事前に察知して予防し、それでも起こりうる万一に備え、被害を最小に抑えるほかありません(潜水技術研修マニュアルの「はじめに」より)。

実技研修

6日間のうち、前半3日間はプール(限定水域)を使用して水泳・スキンダイビング、潜水機材管理、浮力調整等の基礎潜水技術、スプールとフロート操作・策伸展泳法 等の習得を行います。
後半3日間の海洋での訓練では中性浮力、潜降・浮上等の基礎訓練と捜索訓練を中心に行います。

研修場所

プールは東伊豆の伊豆海洋公園を使用しています。
当該施設は50m遊泳用プール(水深1.3~1.7m×8コース×50m)と潜水訓練用プール(水深3.5m)を有しており、関東地区におけるダイビング訓練のメッカと称されています。

海洋は海況にもよりますが、伊東市赤沢ダイビングセンターを使用しています。