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■「事故者チェックリスト」使用上の注意とお願い■

順天堂大学医学部附属静岡病院「東部ドクターヘリ」は、平成16年3月より「減圧症等発症者」を含めた三次救命が必要な傷病者等を、適切な治療を受けられる様、搬送及び転院搬送の活動を行っております。 特に「減圧症等発症者」は、第2種高気圧酸素治療装置を備える、東海大学医学部付属病院または静岡済生会総合病院での速やかな治療が望まれます。

静岡県東部ドクターヘリでは、平成23年11月より傷病者の搬送等に携わる静岡県東部各地区の消防本部、レジャーダイバー等を受け入れているダイブサイト運営事業者に呼びかけ「勉強会」を開催してきました。 この勉強会では、事故発生時にオンサイトで初期対処を行う者、救命士等による搬送、ドクターヘリによる治療病院への搬送に対し、顔の見える連携をつくるべく、関係者が一堂に会し相互の情報交換やシステムの紹介などを通して、より良い「搬送」と「事故者情報」の伝達について検討してきた結果、「ダイビング事故者チェックリスト」を作成いたしました。 このチェックリストの作成の目的は、「傷病者の情報を正しく、かつ必要な項目」に絞り込み、関係各所での搬送先の選定や、搬送にかかる時間の短縮です。

事故等が発生したオンサイトで事故者等に対応する事業者から、救命士等消防関係者、ドクターヘリに乗務する医師及び看護師が、それぞれの状況で出来るだけ情報を記入することで、連携の中で作成されていきます。

最終的には治療機関へ傷病者とともに渡され、治療開始までの時間短縮を図るために作成いたしました。 静岡県東部海浜における関係事業者の方々に、同じフォーマットの「ダイビング事故者チェックリスト」を使用していただくことで、各地区の消防本部及びドクターヘリの医師、看護師の判断と処置、速やかな治療病院の選定と搬送を実現したいと思っております。
関係者各位のご協力を頂けますよう、お願い申し上げます。

【静岡県東部ドクターヘリダイビング事故者チェックリスト2016年6月改定にあたり】
これまでの約3年間、伊豆半島各地でチェックリストを使用してきた結果を踏まえ一部改定いたしました。主な変更点は ①救急隊が事故者を搬送した後にチェックリストの記載項目が判明した場合に、FAXを使用しその情報をドクターヘリ及び治療機関に伝達できるよう運航対策室のFAX番号を追記しました。②チェックリストの記載内容以外にも情報を記入できるようメモ欄を追加しました。

【静岡県東部ドクターヘリダイビング事故者チェックリスト2022年3月改定にあたり】
基本的な記入項目に変更はありませんが、運行対策室のFAX番号だけでなく、メールアドレスとそのQRコードを追記して、事故者の搬送後にチェックリストの記載事項が判明した場合に、チェックリストをスマホ等で撮影して、その画像をメールで送ることができるようにいたしました。

【注意事項】
ご使用にあたりましては、静岡県東部ドクターヘリによる改訂以外では、項目等を変更されないようお願いいたします。